14-3.目標を持ちえない仕事はない

総務や経理など管理部門の人によくある話として、「私の仕事には目標などありえない」という人がいます。仕事の内容が定型的なので、特に目標にすることはないというわけです。

このような主張をする人は、自分の使命を皮相的に解釈しすぎています。本当に定型的な仕事さえやれば良いのであれば、正社員に担当させる必要はありません。パートか外注で十分です。あえて正社員を置くのは、問題を発見して解決させるためです。そう思って探せば目標はいくらでもあるはずです。

世の中に課題がない組織はありません。たとえば人事部であれば、賃金制度や評価制度は常に改善が必要です。最近ならメンタルヘルスという問題もあるでしょう。経理部にしても、正確に記帳することは最低限の要請に過ぎません。経理の面から業務上の問題点を指摘して解決することが本来の使命です。総務部であれば、電気料金の高騰を受けて、節電策を立案する必要があるかもしれません。このような課題はどの組織でも絶え間なく生じているはずです。

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