21-3.採点基準の決め方

評価要素が決まったら、次は採点基準を決めます。たとえば基礎知識の充実を示す尺度案を出してもらいます。

 

「調べれば答えることができる」、「何を聞かれても即座に答えることができる」、「知っているだけでなく他の分野に応用することができる」というようなことです。そのようにして出てきた尺度案のそれぞれについて賛否を問い、やはり8割基準でふるいにかけます。最後に、採択された尺度に付与する点数を決めます。

 

8割賛成法をとる理由は「そんなことは重要じゃない」とか「こんな重要なことが入っていない」といった批判を解消するためです。しかしこの方法は、まさに言うは易し、行うは難しです。これは致し方ないことですが、誰でも既存の制度を批判することに関しては雄弁ですが、対案を出せと言われれば沈黙してしまいます。8割が合意する以前に、投票の材料になる案さえ出てこない可能性があります。

 

わが社独自の評価・採点基準を作るということは、誰でも構想することですが、実際にやろうとすると、容易なことではありません。

 

考課基準作成における「8割賛成法」

①何を評価要素とするか、自由に案を出す。
②8割以上が賛成した案は採択、そうでないものは棄却。
③採択された評価要素について、採点基準の案を自由に出す。
④8割以上が賛成した採点基準は採択、そうでないものは棄却
⑤採択された採点基準について、付与する得点を決める。

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