37-3.同一労働同一賃金とは

政府は「同一労働同一賃金」を法制化しようとしています。これは、たとえばレジ係ならレジ係というように、同じ仕事をしている人の間での賃金差別を禁じるもので、正社員と非正社員の賃金格差解消を念頭に置いています。

 

同一労働同一賃金が法制化されたなら、賃金はどの仕事についているかで決まるようになります。その場合、レジ係に店長より高い賃金を払う会社はありません。同一労働同一賃金のもとでは、賃金は必然的に職務価値で決まるようになります。

 

賃金に関する経営者の悩みは「やっている仕事の割に給料が高い社員がいる」の一言に尽きます。これは職務価値給になっていないと言っているのと同じことです。「一般職は一般職でみんな一緒」というように、仕事の内容で賃金を決めていないのだから当然です。グローバル・グレーディングは、世界規模で職務価値給を実現しようという試みです。

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