4-4-2.等級制度の作り方-等級基準の決め方-序列法

職務給の、等級基準の決め方にはいろいろなものがあります。

 

一番簡単なのは「序列法」というものです。社内にいるすべての従業員を書き出して、その職務の重要度に順位づけし、その順位によって等級格付けする方法です。

 

社員Aの担当職務=職務A

社員Bの担当職務=職務B

   ・

   ・

社員Zの担当職務=職務Z

 

という26の職種があるとします。これらを重要度が高い順に並べ、その順位をもって等級基準とします。

 

等級

定義

6等級

 1~3位 

5等級

 4~10位 

4等級

 11~20位 

3等級

 20~35位 

2等級

 36~60位 

1等級

 61位~     

 

組織には同じ職務を担当している社員が複数いることもあります。そのような場合は同一の職務として取り扱います。必ずしも「従業員数=職務の数」ではありません。

 

ここで「1~3位=6等級」「4~10位=5等級」という数字は絶対ではありません。現実を見て、「○位から○位でひとつの等級にしよう」「△位から△位でひとつの等級にしよう」というように、主観的な判断によって決めます。

 

(参考文献)「職務(役割)給の導入実態と職務(役割)評価―ホワイトカラーの多様な職務(役割)に対応した制度に向けて」第5章、笹島芳雄「職務等級(役割等級)制度の設計と管理」(雇用情報センター、2007年)

 
 
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