18-1.なぜ評語は5段階なのか

評語とは、評価の最終的な結論であるAやBというもののことです。上から順にSABCDという5段階が最も一般的です。私も5段階を推奨します。4段階以上に増やそうにも、人の業績にはそれほどの格差はみられず、うち3段階前後はほとんど該当者がなく空白になってしまいます。

 

5段階より少ないのもお勧めできません。5段階でもSとDはめったに出ず、ABCに集中します。それで「SやDなんて、絵に描いたモチではないか」という批判をかわすために、SとDを廃止してABCの3段階評価にするというのはよくある話です。しかしそうすると今度はAとCが出なくなり、ほとんど全員がBになってしまいます。SとDはAとCをつけさせるためにあります。アンケート調査の選択肢に「良い」あるいは「悪い」を答えさせるために「たいへん良い」、「たいへん悪い」があるのと同じ理屈です。

 

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