採用の鉄則は「リアリズムに基づく」ということです。「RJP理論」というものがあります。Realistic Job Previewの略で、「仕事に関する真実の情報開示」とでもなりましょうか。会社や仕事について、良い面だけでなく悪い面も含めて情報を提供する採用のことをいいます。RJPに基づく採用のことを「リアリズムに基づく採用」といいます。
リアリズムに基づく採用には
①ワクチン効果:会社や仕事に対する過剰な期待を抱かせず、入社後の失望感・幻滅感を和らげる
②スクリーニング効果:十分な情報を持った上で判断して入社する
③コミットメント効果:会社の誠実さを感じさせ、会社に対する愛着や帰属意識を高める
④役割明確化効果:入社後の役割を明確に認識し、会社や仕事への適応を促す
などの効果があります。
(参考文献)
堀田聰子「採用時点におけるミスマッチを軽減する採用のあり方―RJPを手がかりにして」、『日本労働研究雑誌』2007年10月号所収)。