32-1.問題はどこにあるか

すべての訓練は問題を解決するためにあります。したがって訓練は、会社の中にある問題を洗い出すことから始まります。訓練ニーズの特定です。

 

人事評価に問題があるのならば、管理者が評価制度の仕組みを知らないことなのか、えこひいきや偏見が横行していることなのか、あるいは評価をしても目標がさっぱり達成されないことなのか、といったことを特定します。

 

訓練ニーズは社員にインタビューをして汲み取ります。自分が目標を達成するうえでどのようなことが問題になっているのか、それは自分のどのようなスキルや知識の不足によって生じているのかを話してもらいます。

 

さらに部門の長にインタビューをして、部門の目標を達成するうえで障害になっていることは何か、それはメンバーのどのような能力の不足によって生じているのかを探ります。

 

社員へのインタビューの結果と、部門長へのインタビューの結果を比較して、訓練で解決すべき問題点を決めます。

 

(参考文献)中原淳編著『企業内人材育成入門』(2006、ダイヤモンド社)

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