役員の業績は、可能であれば株式時価総額で評価するのが最善です。役員の最大の使命は企業価値(株式時価総額)を高めることであり、これは株式会社という制度から考えて自明です。役員は株主総会で選出されますが、株主が望んでいるのは利益とその反映としての株価を上げることであって、雇用を創出することや社会貢献をすることではありません。株価以外のことを優先するような会社には誰も出資しないはずで、会社が存在しなければ雇用も社会貢献もありません。ノーベル賞経済学者であるフリードマンは『選択の自由』(邦訳日本経済新聞社)のなかで、企業に社会的責任があるとすれば、唯一それは利益を最大化することだと述べています。
しかしいかんせん、非上場会社は株価を知ることができません。