リオデジャネイロ五輪で、日本選手は過去最高である41個のメダルを獲得しました。20年前、アトランタ大会のほぼ3倍ですから隔世の感があります。
なぜこれほど強くなったのか。強化策が実ったからに決まっていると思っているのは私だけでないでしょう。
経営もスポーツと同じで、業績に与える影響が最も大きな要素は人材活用です。イギリスのシェフィールド大学とロンドン・スクール・オブ・エコノミクスが行った調査では、「競争戦略」「品質」「製造技術」「研究開発」そして「人的資源管理」という5つの経営機能のうち、利益に与える影響が最も大きいものは人的資源管理だという結果が出ています。
人を育ててから利益を上げるというのは遠回りのように思えますが、実は一番の近道です。
(参考文献)
須田敏子『HRMマスターコース―人事スペシャリスト養成講座』(2005、慶應義塾大学出版会)