あるいは「グレート・エイト・コンピテンシー」というものもあります。欧米企業で実際に行われている評価制度を整理して、112のコンピテンシー(行動特性)を特定し、さらに8つにまとめたものです。①統率と決定、②支持と協力、③協働と表明、④分析と解釈、⑤創造と観念、⑥組織と実践、⑦適応と対処、⑧企画と実施からなります。やはり前出の高橋教授の著書で紹介されています。
「主観的人事評価研究から引き出された評価要素」にしても「グレート・エイト・コンピテンシー」にしても、日本ではまだ翻訳されておらず、類似の研究もなく、非常に貴重な資料です。項目名だけをみると抽象的ですが、内容は非常に具体的で、漏れも重複もありません。
(参考文献)
高橋潔『人事評価の総合科学-努力と能力と行動の評価』2010白桃書房